大分寒くなってきましたね☆高尾天狗裁判情報

今日、研究室のゼミでした。学部生の個人発表。
中間発表会に備えて、2人が発表。持ち時間は、1人2時間ほど。
1人目は「環境問題などの問題があって、頭では行動しなきゃならないのに、実際には行動しないのは、どうしてなのか」というのを、責任論という切り口で、論じていました。

2人目は「動物が登場人物となる物語が、小学校の教科書によく出てくるけど、その手の話がソフトな形で、自然へ帰ろう、という類のイデオロギー的な装置として機能しているのではないか」といった感じの発表をしてました。こちらはまだまだ中心的なメッセージが絞れてない感じでした。

最初は学生だけで、語句の確認→ディスカッション、という感じでゼミは進み、最後に先生が論点を整理するんだけど、毎回指導教官の亀山純生先生はすごいなと感じますね。京都大学出身で、専門は、哲学・倫理学。伝統的なアカデミズムが、抽象的な論理だけで哲学を研究していたのを強く批判してまして、絶えず現実の問題に目を向けるように意識してるのが、とっても尊敬できます。

さて、私は11月19日が中間発表なので、それに向けて論文を執筆中。論文タイトルを「近代批判としての世代間倫理〜その射程と内実」に決定。先行研究の論者は、『環境倫理学のすすめ』で著名な加藤尚武西田幾多郎研究で有名な小坂国継。アメリカに飛びまして、女性の科学哲学家のシュレーダー・フレーチェット女史、政治哲学のリバイバルをもたらした『正義論』のジョン・ロールズ。文献を繰り返し、繰り返し、読んでいるところです。

それで、2005年に出た『新・環境倫理学のすすめ』(加藤尚武)を読み終えたんだけど、20〜30年先の、最貧国の状況をイメージすると、気持ちが暗くなるね。

WTO的なワシントン・コンセンサス
 1.小さな政府の実現、2.規制緩和、3.迅速な自由化・民営化
はまだまだ存在感があるから、経済成長は重視されるけど、その持続可能性には注意が払われていない状況はもうしばらく続くかもしれない。

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さて、高尾天狗裁判の詳細です。何と、ホームページが存在していました。
http://homepage2.nifty.com/takao-san/saiban.html

ぜひ、時間ある方は、傍聴に行きましょうね。
今のところ、オスカーは両日参加する予定です。
(22日は、報告会は出られないけれど)

10月22日(木)、28日(水)の両日とも、
東京メトロ霞ヶ関駅 A1出口(南門・西門まで徒歩約5分)に、
13:00に、集合しましょう。

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今後の裁判の予定

圏央道工事差止めを求める
民事訴訟控訴審 (東京高裁・第8民事部)
2009年 10月22日(木)午後1時半〜4時
(809号法廷)

原告本人尋問
1 峰尾 章子
2 峰尾 富子              
3 奥田さが子
4 佐野高太郎
5 峰尾  勉

裁判終了後の報告会 午後5時から
弁護士会館504会議室

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●高尾山トンネル部分(八王子JCT〜南浅川IC)の
事業認定取消を差し止める
行政訴訟東京地裁民事第3部合議)

2009年 10月28日(水)午後1時半〜4時

証人尋問
古川慎治(国土交通省関東整備局道路部道路計画第一課長)
●安田八十五(関東学院大学教授)
圏央道の費用対効果分析について

裁判終了後の報告会 午後5時から
弁護士会館502会議室