如月

オスカーです☆☆無事、修論提出しました〜!!

タイトル:世代間倫理の再検討〜功利主義および自由主義との関係を中心に〜

12月の中旬からコツコツ書きためて、何度も考え、文献を読み込み、ある程度オリジナリティが出たのは約10日前。
先行研究の加藤尚武(『環境倫理学のすすめ』で著名な哲学者)を何とか批判的に検討できた気がする。
学部の時は、発表会の後に、3日間で書き上げたから、その頃に比べると、非常に真面目に勉強したと自負しております(笑)

院に入るときは、社会科学っぽい、地域研究をしたいという、ものすごく曖昧な研究課題しか持ってなかったけど、入った研究室の性質上、まさかの思想研究をやることになったのでした。同時に、思想研究の厳しさを知りました。正直言って、過去の思想家は物凄く偉大で、簡単には批判できず、ただテキストを理解するだけの毎日。
けれど、入学から半年立ったくらいから、哲学特有の常識の「ひっくり返し方」が分かってきたり、社会学者の見田宗介に合ったりと、転機が訪れました。
そして、去年の4月には、ヘーゲルの『精神現象学』の序論を読書会で輪読。ゼミでは、和辻哲郎の『倫理学』を輪読。ドイツ哲学の類的存在という思考様式をだいたい掴んだのでした。
しかし、さすがに哲学では論文は書けないので、環境倫理学の命題を精査し、無事修論執筆。
主に扱ったのは、ミルやカントの政治思想。このあたりは、ヤングリというアイデンティティを忘れてないつもりです。久しぶりに、民主主義の何たるかや、功利主義の何が凄いのかを、真面目に考えました。

終章では、やっぱり、環境問題は身近なところから、コツコツとやらんといけない、みたいなことを地域主義という思想を参考に、素描しました。(現実問題としては、まずは道州制が導入されるでしょう。)

果たして、プロフェッショナルな先生方の目に、思想研究に関する俺の処女作はどう写るかなぁ。